2013/03/31

『用途未定の紙』(密柑ギャラリー/2012)


















『用途未定の紙』(密柑ギャラリー/2012)


堂東由佳 with KUMAUHEI WORKS名義で
密柑ギャラリー(京都)にて開催された展覧会
堂東由佳のシルクスクリーン版画作品をポストカードサイズに切断し、
“美術作品”ではなく“ポストカード”として展示販売が行われた。
KUMAUHE WORKSは、堂東由佳の版画作品に
切れ込みと折り罫線を入れたペーパークラフトにするという作品を出展。
企画/会場構成/什器制作も担当。


作成したペーパーモデルは、
『おうち』『ふね』『くるま』『どかん』『おうごんのせいさんかく』
『おっちゃんのいえ』『どせい』『ぴらみっど』の8種類。
ランダムにカットされたため同じものは図柄と形の組み合わせは存在しない。
作品のほとんどが、来場者に引き取られた。

版画作品にハサミを入れてポストカードにしたものと
ハサミを入れずに版画作品のままのものを
同時に展示・販売するという試みで
前者は、ポストカード(雑貨)の価格設定で
後者は、版画作品(美術作品)の価格設定になっている。

(当初想定したコンセプトに関してこれ以上言うと野暮なんですが、
おもしろいのは、ポストカードという商品として並べた時に
在廊している作家-状況を俯瞰的に見ているはず‐が、内在化してしまい
いかにも売り子 というような態度をとってしまったというところ。)