『KUMAUHEI WORKS Ustream CAUTION!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』vol.1
2012年7月8日(日)21時からスタートです!!!(終了時間未定)
URL: http://www.ustream.tv/channel/kumauhei-works こんにちは
隈雨平です。
昨年(2011年)の6月に最後のUstを行って以来1年以上ぶりの更新となります。
みなさま、最近いかがおすごしでしょうか。
この1年間すっかり作品も発表せず、地下活動をつづけたり普通にさぼったりしていましたが
ようやっと、作品を発表できる段階になりましたので
Ust放送を再び始めようかと思っております!!!
昨年おこなっていた『KUMAUHEI WORKS Ustream』はvol.11くらいまでやりましたが
今年のUstは『KUMAUHEI WORKS Ustream CAUTION!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』というタイトルで
新シリーズに突入したいと思います!!!!!!
今回のUstは『注意!-京都貼紙地図-』という作品を紹介するための放送です。
5回くらいの回数を予定していますが、本番は何がおこるかわからないため
放送が何回になるかはわかりません!!!!
繰り返します 第一回放送は
2012年7月8日(日)21時からスタートです!!!(終了時間未定)
『KUMAUHEI WORKS Ustream CAUTION!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』前口上
原発が爆発したのに日常が続いてしまうどころか、
原発が爆発したのに、原発がある日常すら続いてしまいそうで
なにこれ 冗談なの とか思ってみても
どうやら冗談じゃないみたいで。
2011年4月1日に開始した『KUMAUHEI WORKS Ustream』は、
私の過去の作品(デザイン、アナログゲーム、立体造形物など)をUstream上で、
画像と言葉によって“説明”することによって、
バラバラだったものを『KUMAUHEI WORKS』という作品群へと
フォーマットしなおす行為でした。
その際、私一人では作品の説明をせずに
各作品の共同制作者や関係者、
Ustのレギュラーメンバーであるなんしーさんなどと
複数人で作品の”説明”を行いました。
視覚伝達による作品を制作していた私が、このように
他の人と一緒に言葉を表現に用いて発表した最初の作品は
2007年より制作・発表を開始した
『超密室トークライブfromくまの巣』(以下、くまの巣ラジオ)というPodcsastでした。
配信内容は、私ともう一人のスピーカーであるあらきくんによるトーク番組で
「匂い」「傘」「滑る」「ぶらさがる」「電車」「椅子」「鞄」などの
とるにたらないような言葉を各放送ごとに1テーマ設け、
それに対して知っていることを話すのではなく、
テーマに対して印象や疑問といった曖昧なことしかしゃべってはいけないという
ルールのもと30分間しゃべるというものでした。
知っているものの知らない部分しか話してはいけないという状況におかれることと
同時期に当然ながらくまの巣ラジオ以外は日常生活を送っていたわけです。
その中で自分でもわからないような話ばかりをしていては
コミュニケーションが成り立たないので、
知っていることや伝わることをベースに人と話すことが多く、
作品制作においても、作っているものの性質上
他人を納得させられる根拠に基づいて作品を制作することが多かったわけです。
この2つの往復を繰り返すうちに、どちらかというと
くまの巣ラジオ的なもののほうが、日常や日常のデザイン制作よりも
大切なことだと思うようになっていきました。
言葉(対話)によるイメージの跳躍とデザインの文脈で造形をするという
私にとってもともと乖離していて2つのものが
つながりを持ち始めたのは2009年に制作した
ブラケットライト『涙の水平線』でした。
この作品では、照明器具を制作するという条件に対して
くまの巣ラジオで行っていた言葉によるイメージの跳躍に
近いかたちで造のテーマを導きだすことができました。
これは、私にとってとても重要な気づきで
私は、これ以降『涙の水平線』よりも
より複雑で長大なイメージの跳躍を
言葉と造形物をセットにした形で作品として表したいという
欲求が湧いてきました。
『KUMAUHEI WORKS Ustream』で
『涙の水平線』の前後に制作した作品を対話という形で“説明”するという行為は
すべての作品を『涙の水平線』化→くまの巣ラジオ化することにほかなりません。
2012年7月8日から始まる
『KUMAUHEI WORKS Ustream CAUTION!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』では
私の大学時代の卒業制作である
ブックアート作品『注意!-京都貼紙地図-』の“説明”を5回にわたって行う予定です。
Ustは対話形式で行われますが、
私一人によるリハーサルの時点でトータルで10時間を超えているため
5回以上の回数の放送を行う可能性はあります。
(対話形式での放送はぶっつけ本番でなにがおこるかわからないため。)
この作品で、語られていることはきわめて個人的ですし
わかりやすいメッセージに変換して伝えるということもしませんが、
極力伝えようとする中身は変えないようにして、わかりやすい話し言葉で伝えるつもりです。
私が被害者になった傷害事件みたいな個人的な問題や
原発がなくならないかもしれないというような社会的な問題の両方の影響もあってか
普段、生活をしていて未来について希望がもてなかったり
自分が清くも正しくも優しくもなく不完全なことに対して憤りや劣等感を感じたりするのに、
なぜ平気で悪い奴らがのさばているのかなどと考えてしまって、
現在を生きているという感覚が希薄になったり、意味を考え込んでしまったりしています。
僕は、今着実に地に足がついていて胸を張って自信を持って生きているわけではないです。
何となく不安になったり、もやもやした感覚が続いて絶望感を感じることもありました。
でも今はっきりと言えることがあって
それは、絶望とかは僕には別にいらなかったということです。
風雨を防ぐ住処があり、飢えを感じたことが一度もないほどに食料に恵まれ
四肢が動き、自由に話すことができ、“生きている”という状況で
何の望みが絶たれたというのだろうかと考え直したのです。
今からできることはいくらでもあるのだと。
このUstで語られることは、『注意!-京都貼紙地図-』という作品そのものであり
私が今まで出会ってきた もともとはそれぞれバラバラの
美術、デザイン、ゲーム、考現学、本、京都の街といったものが
私の中で繋がりを持っていき、望みなど何も絶たれてはいないのだと
思い直すにいたるまでのプロセスでもあります。
・・・というわけで!
当日の放送がきっとおもしろくなりますように!!!!!!